日常生活の中に転がるキャンディードロップ・・・
by sollan
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お目当てのカフェにたどり着く前に信号が何箇所かある。
私は信号を一つ待てばよい ルートを選んでくるのだけれど、 この信号が意外と長い。
大通りを横切る為の信号は きっとそんなに優遇されて いないのだと思う。
私はその唯一の信号に決まって 引っかかり、通り向こうのカフェの 狭い入り口付近を睨みつけるように 観察する。
この信号待ちの間に 小さなカフェを目指して 複数の人が入っていくと タッチの差で満席になって しまうではないか、 今ならあの特等席が 空いているのが外からも 確認できるけれど数分後は わからないじゃないか、、、。
足止めされている間 信じられないほどドキドキする。 下手をしたら心臓が爆発しちゃう のじゃないかと思うくらい ドキドキさせられる。
意識すればするほどドキドキが 増殖し続けて切望する信号の 青の音が体の中で鳴り響く(気がする、 実際にはここの信号は鳴らない)。
なんならジョギング中の人のように その場で足踏みして気を紛らわせたい ほどだ。
今までは私の信号待ちの間に このカフェを目指す人を見かける 事はなかったけれど、いつかきっと その日に巡り合ってしまうだろう。
そしてそれは雨のやみ間に 唐突にやってきた。
大通りの右折信号が黄色になって あと数秒でこちらが青という瞬間、 4人のビジネスマンが狭い入り口に 消えていった、そう、4人も!!!
場所柄ビジネスマンは多いけれど、 このカフェはビジネス仕様には 向かないと思う、だって商談するには 狭すぎるし、仕事しながらとりあえず 頼むようなコーヒーは提供されていない。
そう、 「コーヒー」とか「ブレンド」とか ひとことでオーダーするような カフェじゃないのだよ。
店主でもない私がグチグチ言う事じゃ ないのは重々承知、それでも言いたい。
とりあえず唯一空いていた席が 私にとって第2の特等席だったから、 いいよ、許す。(って一体何の権限で⁈!)
穏やかなカフェタイムを 取り戻そうと、 仕切り直すように 窓の外を眺めながら イチジクのジャムを これでもかとたっぷりのっけた ビスケット。
誰に遠慮することなく 大きな口を開けて 頬張ろうとした瞬間感じた視線の先は、 まさかの、このカフェを見上げる人。
あー、、、無防備な顔を他人に、 しかも下からのアングルで 見られるなんて、文字以上に最悪。
とりあえずニコッと笑顔で 返したものの、 飲んだコーヒーは グアテマラなのに、 ニガイような気がした。
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